2013年6月17日月曜日

"ファーストムーバー" vs "ファーストマインダー" (2/25) - マネジメント vs マーケティング

マーケティング脳 vs マネジメント脳の 2 章です。

「マネジメントは "ファーストムーバー" を目指す vs マーケティングは "ファーストマインダー" を目指す」です。

マネジメントの世界ではファースト・ムーバー・アドバンテージ(先行者利益)を目指す、ということが良く言われますが、マーケティングの世界では新しいカテゴリにおいて消費者の心に最初に入り込んだブランドを目指す、と書かれています。

例として iPod が挙げられています。

ハードディスク型の MP3 プレイヤーを最初に販売したのはシンガポールのクリエティブテクノロジーという企業だったそうです。しかし、次ぎの 4 つのマーケティング的なミスを犯したために消費者の心に入り込めなかったということ。

1. ラインナップの拡大
クリエイティブ社はすでに 2 つの MP3 プレイヤーを出していた。その違いは容量の差であったが、ただ両方の名前に "クリエイティブ~" (クリエイティブ・ノマド・ジュークボックス等)という名前を付けてしまった。このため商品の印象がぼやけてしまった。

2. 総称的な名前の使用
"クリエイティブ" は総称的である。これではブランドを築けない。ブランドにはブランド名が必要になる。

3. 長くて複雑な名前
iPod が 2 音節なのに対してクリエイティブ・ノマド・ジュークボックスは 7 音節もある。

4. 焦点を絞っていない
クリエイティブ社は、MP3 以外にもデジタルカメラ、CD/DVD、モデムなど多くの電気製品を扱っていた。

現在のようにものがあふれいている時代に、世界的なブランドを築くには短くてシンプルなブランドが必要のようです。 レッドブル、スターバックス、キットカットなどなど多くても 2~3 音節です。

また、ブランド名がカテゴリーの総称として広まる必要があると書かれています。例えば、ハードディスク型 MP3 プレイヤーはハードディスク型 MP3 プレイヤーと呼ばれずに iPod と呼ばれます。このように新しいカテゴリーに他社に先駆けて参入するときには必ず自分のブランドが新しいカテゴリーの総称となると強力なブランドになるとのことです。

名前の差はおもしろいですね。マネジメント型は新しいカテゴリーに名前をつけるときにまじめに考えすぎるそうです。重要なのは新しいカテゴリーの利点を伝える事だけでなく、新しいカテゴリーの本質的な特徴を出来るだけシンプルに表現する必要があるようです。

この章の締めくくりは以下です。とても納得で意味深いです。

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マネジメント型の経営者は即時即決を得意としてすみやかに明確な目標を定めて、ただちに成果を上げようとします。

マーケティング型は急がずじっくり時間をかけて消費者の心に働きかけようとします。
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